美容看護師に必要な資格とスキルって?意欲的に学びたい看護師におすすめの資格を紹介

美容看護師に必要な資格とスキルって?意欲的に学びたい看護師におすすめの資格を紹介

更新日:2024.07.08

履歴書作成時に気になる「免許・資格」の欄。

これから美容クリニックに転職したいと考えた時に、採用試験で有利になるスキルや資格があれば知っておきたいですよね。

美容看護師に必要なスキルや、知識の幅を広げてくれる資格を紹介します。

美容看護師に必要な資格

美容看護師として働くには、「看護師免許」か「准看護師免許」が必要です。

いずれかの資格を持っていれば、美容クリニックへの求人応募にその他の特別な資格はなくてかまいません。

ただし、診療内容によって准看護師を募集の対象外とするクリニックもあります。求人をよく確認しましょう。

美容看護師に求められるスキル

美容看護師に求められるのは、基本的な看護技術とコミュニケーションスキルです。

看護技術

多くの美容クリニックで、注射・点滴・採血のスキルが求められます。

これらの基本的な手技が身についているかの判断基準として、応募要件に「臨床経験〇年以上」などと、経験年数が設定されている場合があります。

また、美容外科では、手術室での介助や術後の患者ケアなどの経験を活かすこともできます。

美容皮膚科では、新たにレーザーなどの機器の取り扱いを身につける必要がありますが、未経験の業務については入職後に研修が用意されています。

学ぶ意欲があれば、それほど不安に思う必要はないでしょう。

コミュニケーションスキル

看護技術に加えてあると好ましいとされるのが、コミュニケーションスキルです。

美容クリニックでは自由診療がメインとなり、価格に見合った質の高いサービスが期待されるためです。

看護師がカウンセリングや機器を使った施術を担当する機会も多く、接客・接遇の研修に力を入れるクリニックもたくさんあります。

まずは来院される方を“お客さま”として意識しながら、美容看護師としてのコミュニケーションスキルを磨いていきましょう。

おすすめの資格や勉強

美容クリニックへの転職に、特定の資格が有利になることはありません。

資格の取得が採用の直接の理由にならなくても、美容への興味や自ら学ぶ姿勢をアピールする材料になりえます。

美容について学びたい方へおすすめの資格や勉強をご紹介します。資格取得にかかる費用は、2024年5月時点のものです。

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、日本化粧品協会検定による検定試験。文部科学省の後援を受けており、美容業界での認知度の高い資格です。化粧品や美容に関する幅広い知識の普及と向上を目的としています。

日本化粧品検定には、web上でいつでも受けられる無料の3級と、年2回(5月・11月)試験会場で実施される2級と1級とがあります。

2級は美容皮膚科学を中心に、肌悩みに合わせた化粧品の選び方やメイクなどのトータルビューティーについて問われます。1級は2級までの内容に加えて、より専門的な化粧品科学や関連法規についての知識が出題されます。それぞれ4択式のマークシート試験で、正答率70%前後が合格ラインとなります。

日本化粧品検定 受験費用比較画像

※別途対策テキスト代が必要です。

スキンケアアドバイザー

スキンケアアドバイザーは、一般社団法人日本スキンケア協会が発行する資格です。

皮膚の構造やはたらき、化粧品成分の役割などの知識をもとに、一人ひとりに合ったスキンケア法や化粧品の提案ができるスキンケアのプロを目指します。

スキンケアアドバイザーの資格習得には、6カ月間の通信講座の受講が必須です。受講後に

は、記述式・選択式の課題レポートを提出、70%以上の正解で合格となります。課題レポートが合格基準に満たない場合は、何度でも再提出可能です。

スキンケアアドバイザー 受験費用比較画像

同協会ではスキンケアアドバイザーのほかに、さらに高度なカウンセリング技術を身に着けるためのスキンケアカウンセラー資格、フェイシャルケアに特化したスキンケアフェイシャリスト資格も主催しています。

スキンケアマイスター

スキンケアマイスターは、一般社団法人日本コスメティック協会が実施する検定試験です。

スキンケアや化粧品、美容医療や関連法規など、美容の総合的な知識の習得を目的としています。

試験は全50問 3択式のweb試験。正解率80%以上で合格となります。資格取得後は、コスメやスキンケアのセミナー動画の視聴などの特典が受けられます。

スキンケ アマイスター受験費用比較画像

※必要に応じて、協会発刊の検定対策テキストの購入が必要です。

資格取得から3年後の3月に更新試験があります。

さらに同協会では、化粧品についての知識を深めたい方向けの検定・コスメマイスターも主催しています。

認定エステティシャン 

エステティシャンとして働くうえで必要な知識や技術を備えていることを認定する資格です。認定エステティシャンは、一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)によるものと、一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)によるものの2種があります。

ここでは、AJESTHEの認定エステティシャン資格について説明します。

認定エステティシャン試験の対象者は、以下の条件を満たしたAJESTHE正会員です。

1)エステティシャンセンター試験に合格

2)協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間コースの修了、もしくは実務経験1年以上(エステティシャンセンターでの筆記・実技試験への合格が必須)

認定エステティシャン試験は、フェイシャル/ボディの手技の技術試験と、筆記試験の両方が行われます。筆記試験は100問のマークシート式です。

認定エステティシャン受験費用比較画像

※正会員になるために認定校に通う場合は、別途費用が必要です。

語学スキルの習得

日本の美容医療は、高い技術力と細やかなサービスで、海外からも信頼を集めています。悩みや仕上がりの希望など、美容医療ではクリニック側とお客さま側との間で細かなニュアンスを共有することが大切です。そのため、外国人のお客さまが多く訪れるクリニックでは、「日常会話程度の中国語もしくは英語を話せる方」などのように、語学スキルを歓迎条件として求人に記載していることもあります。海外のお客さまに対応できる語学力は、転職時の大きな強みになります。

まとめ

美容看護師として働くために、「看護師免許」「准看護師免許」以外に特別な資格は必要ありません。注射・点滴・採血など看護師としての基本的な手技が身についていれば、その他のスキルは入職後に学ぶことができます。

資格は、あくまで学ぶ意欲をアピールするための材料にすぎません。どのような考えをもって資格取得を目指したのか、自分の言葉で説明できるかが大切です。たとえ資格を持っていなくても、「美容クリニックでの接客をイメージするために、接遇やマナーについての本を読んでいます」でも積極的な姿勢を伝えられますよね。

自分でも気づいていない部分が、思わぬ強みになることがあります。ぜひ、美容看護師 お仕事科のキャリアアドバイザーにお話を聞かせてください!お仕事科のキャリアアドバイザーには、美容クリニックの採用担当経験者も。採用側の目線で、あなたの強みをいっしょにお探しします。

美容看護師 お仕事科 編集部

執筆者美容看護師 お仕事科 編集部

看護師の美容クリニック転職専門エージェント「美容看護師 お仕事科」の編集部です。美容経験者から未経験者まで幅広く看護師の転職やキャリア支援を行うエージェントとして、美容・自由診療業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

ホーム>ブログ>

美容看護師に必要な資格とスキルって?意欲的に学びたい看護師におすすめの資格を紹介